
今回お伝えするのは、「人間」の仕組みです。
前回お伝えした、『意志』の仕組みが前提となりますので、あわせて読んでいただくと、理解が深まります。
『意志』と3つの機能。
『知覚』『感情』『感覚』
「人間」の場合は、生命体(生物)ですので、『意志』があって、さらに『知覚』『感情』『感覚』という3つの機能が備わっています。
それぞれの要素が独立しているわけではなく、
『意志』を真ん中にして、『知覚』『感情』『感覚』が動いているイメージです。
認識/識別/区別/洞察/論理立てる等を行うための機能。
「人間」の場合、思考回路(主に脳内の神経伝達)の状態が大きく関わっている。
いわゆる喜怒哀楽。「嬉しい」「腹立たしい」「悲しい」「楽しい」など。
「人間」の場合、セロトニン、アドレナリン、ドーパミン等の神経伝達物質が大きく関わっている。
感知する機能。五感(視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚)など。
「人間」の場合、目、耳、鼻、舌、皮膚などを、センサーのように働かせて感じ取る。
『心身元氣楽』では、
●『身体』=『心』を動かすための土台であり、容器のようなもの。
ととらえています。
「人間」には『身体』があるので、上の図のようなイメージになります。
『身体』の内部で、『意志』『知覚』『感情』『感覚』がつながっています。
『意志』によって
使い方/受け取り方が変わる
『知覚』『感情』『感覚』は、単なる機能/道具に過ぎません。『意志』によって、使い方/受け取り方が変わってきます。
※『意志』に関しては、前回の記事で説明していますが、向かっていくエネルギー、方向性みたいなものです。
例えば、
●『感情』⇒同じ出来事があっても、喜ぶ人もいれば、悲しむ人もいる
●『感覚』⇒同じ温度のお風呂に入っても、熱いと感じる人もいれば、丁度良い人もいる
といった感じで、それぞれ個別の反応があり、十人十色ではないでしょうか。
『知覚』と「意見」(思い/考え方)の区別が少し難しいかもしれませんが、以下のような違いがあります。
↑「犬だ!」は、単なる認識であり、『知覚』。
↑(犬を認識して)「可愛いな♪」は、
個別の「意見」(『知覚』+『意志』)です。
基本的には、
「こう思う」
「このくらい悲しい」
「こう感じる」
等は、個別の受け取り方が入っているので、『意志』が密接に関わっています。
ちょっと難しいかもしれませんが、違いを分かっておくと、『自分』を観察する=『自覚』する能力がグンと上がります。
『想意』『本意』『神意』
それぞれから出る「声」の種類
『意志』との関係をもう少しお伝えしますと、
『想意』『本意』『神意』それぞれから出てくる「声」が違います。
ここで言う「声」というのは、『知覚』『感情』『感覚』として表われるメッセージのこと。
『本意』から出た「声」=『本音』です。
『神意』から出た「声」=『直観』です。
必ずしも口に出る「声」とは限りません。
『知覚』して心の中で思う場合もありますし、
『感情』として湧きあがってくる場合もあれば、『感覚』として出てくる場合もあります。
『直観』の場合は少し特殊で、『神意』から届いたものを『魂』で受け取り、そこから、
●『知覚』(閃き)
●『感情』(魂の悦び)
●『感覚』(第六感)
といった形で表れます。
『心身元氣楽』では、『直観』をフル活用することをオススメしていますが、
『直観』を磨く=『神意』の声を聞く力を養うことです。
まとめ。日常生活で実感しよう
今回の内容をまとめますと、以下のようになります。
●『心』=『意志』『知覚』『感情』『感覚』の動き/状態
●『身体』=『心』を動かすための土台であり、容器のようなもの
●『意志』によって、使い方/受け取り方が変わる
●『想意』『本意』『神意』それぞれから出る「声」には種類がある
『知覚』『感情』『感覚』は、説明で納得するよりも、日常生活で実感すると分かりやすいです。
「これは、『知覚』だな」
「今、『感情』はどうなっているかな」
「もっと『感覚』を研ぎ澄ませるぞ」
という風に、観察してみると面白いです。
『知覚』『感情』『感覚』に関しては、まだまだ細かい応用技術や、組み合わせパターン、使いこなしテクニック等も存在しますので、また別の機会にお伝えしていきますね♪
次回は、「人間」を含むあらゆる「存在」の仕組みを解き明かしていきます。お楽しみに♪
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