関わるもの全てに感謝。『自分』と関わる『ご縁』について

「ご縁がある」という言葉を聞いたことがあると思いますが、『自分』「関係」するものを『縁』(えん)と言います。今回は、その『縁』(えん)についてお伝えしていきます。

 

『万物』(全ての存在)は、宇宙の中にあり、それぞれが大自然(総天)の一部なので、「つながり」はあります。その「つながり」の中でも、特に「影響し合っている関係」を、ここでは『縁』(えん)と呼ぶことにします。

※人によって定義や意味が違いますので、あくまで『心身元氣楽』の考える、『縁』(えん)になります。

 

以下の記事でお伝えした、『球観』(きゅうかん)とも関係してきますので、あわせてチェックしてみてください。

 

日本人は古来から
『ご縁』を大切にしてきた

『縁』にも「ご」を付けて『ご縁』と呼ぶことからも分かりますが、日本人は古来から、『ご縁』を大切にしてきました。

 

さらに、『ご縁』のあるものに対しては、
「●●様」と敬称を付けて尊重し、敬意を表してきました。

 

関係性が「見えている」ものに対しては、

●お互い様
●お世話様
●お疲れ様
●ご苦労様
●ご馳走様

といった、感謝を表す言葉や、ねぎらう言葉があります。

 

関係性は「見えない」けれど、『自分』を支えているものに対しては、

●お陰様

という言葉があります。見えないところ(陰)にいる「存在」への感謝の氣持ちを表していますね。

 

日常で使う言葉として残っているのは、本当に素晴らしいことですね。

 

『縁』(えん)を、形で表すと『環』(わ)

ここからは、少し変わった角度から、『縁』(えん)について解説をしていきますね。

 

古代日本人は、あらゆるものを『球』として観ていました。(※『心身元氣楽』では、『球観』と呼んでいます)実は、『縁』(えん)は、「円」であり、『球』の一種です。

 

『縁』(えん)を形で表すと『環』(わ)です。簡単に言いますと、ドーナツ状の丸い形です。
初等幾何学の世界では、「トーラス」と呼ばれています。

『環』(わ)は、エネルギー(氣)の流れでもあります。
上から流れて、真ん中(中心軸)を通り、下に流れて、また上に循環します。

 

この世の全ての「存在」は、『円環』=トーラス状にエネルギーが回っています。
広大な宇宙の銀河系から、素粒子レベルのミクロの世界まで全てです。もちろん、私達「人間」も。

 

様々なところで発見できる
『円環』=トーラス

身近に目で確認できるものですと「磁石」です。
N極から内側に入って、S極から出て、「磁気」が循環し、『環』(わ)の形になっています。

 

また、ご存知の方も多いかもしれませんが、
私達がいる「地球」も、一つの大きな磁石とも言われています。
北極南極を結んだ「中心軸」を通って「地磁気」が循環し、『環』(わ)の形になっています。

 

「人間」の場合は、『氣』(生体エネルギー)が流れています。
それが『身体』「中心軸」を通って循環し、『環』(わ)の形になっています。

 

「距離」によって、影響する「度合い」が変わる

先ほど例に出した「磁石」を思い浮かべていただくと分かると思いますが、
「距離」が近ければ近いほど、『環』(わ)の力が強まる性質があります。
逆に、遠くに離れれば離れるほど、力は弱まっていきます。

 

 

物理的『身体』「距離」もありますが、
精神的『心』「距離」もあります。

 

例えば、離れたところに住んでいても、『心』「距離」が近ければ、
結びつきの強さ影響する「度合い」強いです。『縁』が近いと言えます。

 

『縁』という字が使われている言葉がありますが、距離感や、結びつきの強さ影響する「度合い」を表しています。分かりやすく図と一緒に説明すると、以下のようになります。

「固い縁で結ばれている」「縁が深い」などは、「距離」近くて強い力で影響し合っていることを意味します。


「縁が浅い」「縁が薄い」は、関わりはあるものの、「距離」遠くて、結びつきの力が弱く、お互いの影響も弱いことを意味しています。

「縁が無い」「縁が切れる」は、接点が無く、特に影響し合わないことを意味します。『環』(わ)のエネルギーがお互いに交わっていない状態です。

 

まとめ。「都合が良い」と「ご縁がある」は違う

今回の内容をまとめますと、以下のようになります。

●日本人は古来から、『ご縁』を大切にしてきた
『縁』(えん)を、形で表すと『環』(わ)
『環』(わ)は、エネルギー(氣)の流れでもある
「距離」によって、影響する「度合い」が変わる

 

最後に、一つ注意していただきたいことがあります。(大切なので、あえて強めにお伝えしておきます♪)
それは、「ご縁がある」ことと「自分にとって都合が良い」違うということ。

 

例えば・・・

●「はぁ。私、なかなか『縁』無くて出会いもなくて・・・」
●「人に『縁』無くて、良いチームが作れないんですぅ」
●「人脈が無くて困ってまして。『縁』無いんですわ~」

・・・と不満を言っている方がたまにいらっしゃいます。都合のいい出会いや出来事が無いから、『縁』無いと主張しているわけです。

 

でも、それは自分にとって「都合のいいこと」無いだけであって、
本当は、『自分』を支えてくれている『ご縁』に囲まれているはずです。

 

「今の自分」が存在できている時点で、たくさんのものに支えられているわけで、
『ご縁』に恵まれていることを忘れているのです。氣がついていないだけです。

 

『自分』と少しでも関わりのあるものは、『ご縁』であり、それだけで尊いのです。
良いことも悪いことも、楽しいことも苦しいことも、全てが『ご縁』
人生にとって大切なものであり、決して無駄なものはありません。

 

「今」ある、目の前の『ご縁』をないがしろにせず、大切にしていれば、
自然と良い展開が生まれますし、良い関係も育まれていきます。
必ず道は開けてくることでしょう!

 

次回は、『調和』について、お伝えしていきますので、お楽しみに♪

 

今回も、最後までご購読いただき、ありがとうございます。
古代日本人の『叡智』に感謝☆★

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