この世のすべては『球』である。「人間」の『意志』の仕組み

「上古代」と呼ばれる時代(約3万年以上前と推定)に生きていた古代日本人は、
この世のすべての存在を『球』(きゅう)だと考えていました。
『球』(きゅう)というのは、丸いものです。玉(たま)です。

 

前回の記事の内容ともつながりますので、あわせてチェックしてみてください。

『球』(きゅう)を思い浮かべてみよう

古代日本人は、あまたある自然界の『球』(きゅう)を観察して、
世界の仕組みを読み解き、『叡智』を創り上げていました。
自然界のあらゆるものを思い浮かべていただくと、様々なところに『球』(きゅう)を発見できるのではないでしょうか。

 

●星(太陽、地球、月など)
●水滴
●シャボン玉
●瞳
●素粒子(物質の最小単位)
などなど。

 

ちなみに、精神を意味する「靈魂」という言葉がありますが、「靈」「魂」、どちらも「たま」と発音しますね。

 

『心身元氣楽』では、物事や現象を『球』として観る(みる)ことを、専門用語で『球観』(きゅうかん)と名付けています。

 

『意志』とは何なのか。
古代日本人の世界観

 

古代日本人は、この世のあらゆるものには、『意志』が宿っていて、
それぞれに「存在する意味」があると考えていました。
また、それぞれが『自然』の一部であり、全てはつながっていると考えていました。
これが古代日本人が観ていた世界観です。

 

『心身元氣楽』で言う『意志』とは、
「●●をしたい」
「●●をしよう」
「●●はしない」
「●●をする」

といったもの。向かっていくエネルギー、方向性みたいなものです。

 

『心身元氣楽』では、『自然』のことを『総天』(そうてん)と呼んでいます。
『総天』森羅万象です。宇宙も含めて、この世にある全てです。
古代日本人は「我々は『自然』(総天)によって生かされている」と、常に敬意を払っていました。

 

「人間」の『意志』の仕組みは
「地球」と似ている

 

人間の『意志』の仕組みも、『球』として考えていました。
「星(地球等)と同じような仕組み」であることを発見したのです。

 

「地球」には、中心に「核」が存在し、まわりに「地層」があります。
それと同じように、「人間」『意志』にも「核」があり「層」があります。

 

 

●『想意』(そうい)/表層細胞●

新しく意図的に作りだされた『意志』。表面の「殻」(から)の部分。
社会生活を送るための「常識」「規則」「理性」は、『想意』に含まれます。
「常識の殻を破る」という言葉もありますが、
『想意』にとらわれすぎると、本来の自由な発想力を押さえつけてしまうこともあります。

 

まだ細胞の深い部分までしみついてはいないので、環境が変わったり、時間が経てば忘れる可能性もあります。『想意』を、長期的に何度も繰り返すと、「習慣」という形で『本意』(ほんい)/深層細胞までしみ込んでいくこともあります。

 

●『本意』(ほんい)/深層細胞●

長期的に蓄積され、細胞に深くしみついている『意志』。いわゆる「癖」(くせ)
根源的な「欲求」「快楽」「自我」とも深く結びついています。

 

『本意』は細かい層があり、中心に向けてどんどん深くなっていきます。大きく分けると2つです。

「想念継承」(そうねんけいしょう)
あなたが誕生~現在までの「生存活動」による蓄積(浅い層)。
後天的に身に付いた「習慣」「価値観」「国民性」等。
「原始継承」(げんしけいしょう)
生命の遺伝子レベルで、祖先から受継いできた蓄積(深い層)
生存&子孫繁栄をする上で必要な欲求(食欲、性欲等)自己防衛本能等。

 

●『魂』/核●

核(中心)にあるもの。「貢献」「お役目を果たす」ことを望む『意志』と考えられています。
「核心に迫る」という言葉がありますが、まさに中心であり、重要部分です。

 

●『神意』(しんい)●

『自分』と『自然』(総天)が「調和」できるよう導いてくれる『意志』
『魂』に対して、「こうすれば調和できますよ♪」という信号を送っています。

 

『神意』に従って生きると、『自然』(総天)「調和」できます。
「調和」すると、あらゆるものを味方にできる=「運が良い」状態になります。

 

スマホのGPS機能や、車のカーナビのようなイメージです。
あらゆる存在の一つ一つに担当の『神意』が付いていて、常に見守っています。
※ちなみに、神聖なものという意味で、「神」という字を使っています。

 

まとめ。『球観』と『意志』を覚えよう

今回の内容をまとめますと、以下のようになります。

●あらゆるものを『球』として観る=『球観』(きゅうかん)
『自然』(総天)によって生かされている
●人間には、『魂』を中心に、『本意』『想意』がある
『自然』(総天)との「調和」を導くもの=『神意』

 

『球観』(きゅうかん)するスキルが高まると、あらゆるものの『本質』をつかむことができます。古代日本人の「究極奥義」とも言っていいでしょう。

 

『球観』は、とてもシンプルがゆえに非常に奥が深く、様々な応用技術が存在します。
今回はその入門編ということで、『意志』の仕組みについてお届けしましたが、
また別の記事でも取り上げていきますので、お楽しみに♪

 

次回は、『意志』3つの機能について紐解いていきます。
今回お伝えした『意志』が基本となりますので、繰り返し読んでいただくと、しっかり理解ができると思います。

 

今回も、最後までご購読いただき、ありがとうございます。
古代日本人の『叡智』に感謝☆★

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