今回は、「人間」を含む、あらゆる「存在」ついてお伝えします。
古代日本人は、『万物』(全ての存在)をどのようにとらえていたのか。
そのあたりに迫っていきたいと思います。
※『心身元氣楽』ならではの専門用語が出てくるので、最初は覚えるのが大変かも知れませんが、じっくりとチェックしてみてくださいね♪
以下の記事もあわせてチェックしていただくと、より理解が深まります。
『万物』には『魂』が宿り、
『意志』がある
日本では、「八百万の神」(やおよろずのかみ)と言いますが、
『万物』(全ての存在)には、『魂』が宿っていて『意志』がある
と考えられてきました。
様々な「存在」を区別してはいましたが、
「何が上で、何が下」といった「優劣」は付けていませんでした。
どんなものにも、強み/弱み、得意/不得意といった「特徴」はありますが、
どれ一つとして不必要なものはなく、全てがかけがえのない「存在」だと考えていました。
例えば、
「石」を、なぜ「イシ」と呼ぶかと言うと、
「石にも『意志』があるよ!」と後世に伝えるためだという説もあります。
おそらく、以下のような会話がなされたのでしょう。
・・・こんな関西弁だったかどうかは分かりませんが、日常の言葉として遺すことで、
思い出すキッカケにしてほしいと願ったのかもしれません。
他にも、樹木に宿ると考えられている『魂』のことを、『木霊』(木魂、こだま)と呼びます。
決して、「人間」だけに『魂』が宿っているわけではなく、人間もふくめて全ての「存在」が、尊いものだと考えていたのです。
『魂』が宿っていて『意志』があると聞いて、
「非科学的だ」「オカルトだ」「怪しい」と感じる方もいらっしゃるかも知れませんが、
実は、科学的にも証明されつつあります。
(※正確に言いますと、現代科学がやっと追いついてきている感じです)
科学的にも証明されつつある。万物の仕組み
少し難しい話になりますが、全てのものは「素粒子」と呼ばれる小さな「粒」でできていて、
それが「振動」していて、それぞれが「振動数」(波動)を持っている、と言われています。
私達の『心』も『身体』も、他の「生き物」も「物質」(無生物)も、
全てが「素粒子」でできていて、固有の「振動数」(波動)があります。
「振動数」(波動)は、いわゆる「波」です。
スマホの「電波」をイメージしていただく良いかと思います。
人間を含む全ての「存在」は、「電波」のような感じで、「振動数」(波動)を発しているのです。
ちなみに、「感情の波がある」という日本語がありますが、
正に私達の「感情」にも「振動数」(波動)があり「波」になっています。
また「波長が合う」という言葉もありますが、
これはお互いの「振動数」(波動)がピタっと合っていて「共鳴」している状態です。
ですから、人間以外の「動物」や「植物」、「もの」(無生物)も、
「人間」の言葉は通じなくても、お互いに「振動数」(波動)を感じ取って、
コミュニケーション/交流をしているのです。
一流の人は「もの」の扱い方も一流
「感謝」と「慈しみ」(いつくしみ)の氣持ちを持って大切にすると、
長持ちしてくれたり、助けになってくれたりします。
大きな成果を出す一流のアスリートやビジネスマンは、
このことを分かっているので、「道具」(商売道具)を大切にしています。
イチロー選手の「道具」の扱い方が超一流である、というのが、
アメリカで評価されたことも有名な話です。
「バットをまるでトロフィーのように扱う」とも言われています。
実際の彼の言葉です↓
バットを大事に扱わないことがあるでしょうか。
これは自分たちの商売道具です。このバットを作ってくれた人たちのことを考えれば、
このバットを作るための彼らのに労力を考えれば、どれだけ無礼なことなのかわかるでしょう。もしも、バットを放り投げたら、皆さんいい気分はしません。彼らも次の時には最高のバットを作ろうとはしないでしょう
もっと言いますと、「もの」だけではなく、
「場(バ)」「時(トキ)」など、あらゆるものに『意志』があるのですが、
また奥の深いテーマになりますので、別の機会に取り上げさせていただきますね。
まとめ。「人間」以外とも交流してみよう
今回の内容をまとめますと、以下のようになります。
●全ては「振動数」(波動)。お互いに交流している
●「生き物」も「無生物」も基本的には同じ
●一流の人達は自分と関わる「もの」も大切に扱う
日本には、古来から『万物』を敬う(うやまう)習慣が残っていますので、
それをヒントにすると、見える世界が変わってきます。
今まで氣付かなかったことにも、氣が付くかもしれません。
分かりやすいイメージで言いますと、
日本が誇る、スタジオジブリの宮崎駿監督による作品の世界観に近いですね。
「もののけ姫」「風の谷のナウシカ」「天空の城ラピュタ」など。
「人間が地球でナンバーワンだぜ」ではなく、自然を敬う(うやまう)感じです。
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